いやぁ、なんでしょう、映画ってやっぱり地上波で見るもんじゃないですね。
CMとかOPとか濡れ場とかいろいろカットされているところとかあって、テンポが台無しなんだろうな。
「そんなことは最初からわかっていることじゃないか」
って言われそうだけど、わざわざDVDを借りてみるほどのものなのか?という感じがしていたのですよ。
あと、新作ボンド映画も公開されるので、新作を久々に劇場でみるかどうかの試金石にしようかな、なんて思っていました。
残念ながら、新作は劇場でみるのはやめることにします。
雑誌記事などでは評判は良さそうなのですが、それも提灯記事かもしれないのでね。
「スカイフォール」の時も評判良かったような気がしたけど、今回観てみたらとても残念な仕上がりだったので。
ぴあでのレビューのこのタイトルはうまく表現してあるなぁ、と感じました。
もう往年の007のテーマ曲によるオープニングの格闘シーンでの盛り上げとかも特にないんですよ。
スパイ映画の楽しみみたいなものはもう「ミッションインポッシブル」でいいんじゃないか、と思うくらいですね。
007の映画を観る人は最初に007をいつ体験したかによって、今のボンドの評価がわかれるような気がします。
私の場合は「リビングデイライツ」を劇場でみたのが最初でした。
それまではTVでロジャームーア版の007をいくつか観ていましたが、劇場でみたティモシーダルトン版が自分の中では007としてのイメージが大きく影響してしまっているようです。
あと、「リビングデイライツ」の頃は音楽も主題歌のテーマ曲やボンド映画のテーマ曲が効果的に入っていたような気がします。
ダニエル・クレイグ版のボンドはタフというか無骨な感じで、イメージはとても好きなんですが、娯楽映画としてはどうなんだろうという感じですかね。
「スカイフォール」はダニエルのボンドや映像美には結構満足して前半までみることができたのですが、なんというか話の流れ、悪役のシルヴァの犯行の動機、手口とかがまったく共感できないんですよ。
映像は良い、役者も良い、でも話の骨格が駄目、でも007だから最後まで強引に観ることができた、と言ったところでしょうか。
ボンドはMの自宅に入ることができたのだから、シルヴァもできるだろう、とか
QはシルヴァのPCをなぜ安易にメインフレームにつなげて解析してしまい、あっさりハッキングされてしまうのだろうか、とか
シルヴァはなぜまわりくどい手の込んだやり方で一度つかまって、ハッキングして逃げ出すとかしてまでMに復讐するのか、とか
無駄に地下鉄を爆破したり、よくわからないところだらけで、
そう思うとボンド映画って最初のオープニングのシークエンスまでが一番よくできた映画なんじゃないのか?って思えてしまう。
(過去はだいたい最初にボンド登場で一仕事終えてから美女と戯れてOPのテーマ曲になだれ込むまで)
ちなみに話の骨子の矛盾などの指摘で参考になった批評はこちら。
あと、いったい「スカイフォール」とは何だったのか、それを知りたいがためにネットでいろいろな方の批評を読んだんですが、地名とかその程度って、大したことなかったですね・・・
まぁ、いろいろ意味がかかっているらしいですが、もうどうでもいいです・・・
というわけで、年末の映画鑑賞は「スターウォーズ」で決まり・・・