楽天のポイントで買える電子書籍を探していて今回は「世界から猫が消えたなら」を読んでみることにした。
僕は単純な人間なので、人の生き死にが描かれる作品については簡単に涙を流してしまう涙腺の弱い人間なのです。
この作品でも軽く涙を流しました。
主人公が死ぬのですが、悪魔と取引して世界から何かをなくすことで、一日生きながらえることができるという話。
携帯電話をなくしてみたり、映画をなくしてみたりするんですが、主人公は猫をなくすことはできなかった。
亡き母と猫との思い出を考えるとできなかったようです。一番最後に「僕」がいなくなる前に不仲だった父に消せなかった猫の「キャベツ」を託そうとするところで物語は急に終わってしまいます。
父との不仲は解消されたのか、少し気になるところです。
僕の余命があと少しとなったら、どうするだろう、家族にどう最後をお願いするだろう、と考えたりしました。
突然やってくる別れより、準備してできる別れとどちらがつらいのか、よくわからないですが、50歳くらいになったら突然のことを考えて準備してみてもいいのかもしれないです。